- 原詞:佐川七生
- 補作詞:池上信也 1997
- 曲:池上信也 1997
キリストの愛は ひとりからひとりへ
小さくとも 確かに 伝わって行く
私たちも ひとりからひとりへ
小さくとも 確かに 伝え行こう
1. ひとつの町の ひとつの教会の
ひとりの人に 主は語られた
ひとりの祈りが ひとりを慰め
ひとりずつ集められた 神の家族
百年が過ぎ 主の御言葉は
ひとりの人に 今語られる
ひとりの証が ひとりを励まし
ひとりずつ拡げられた 救いの御業
キリストの愛は ひとりからひとりへ
小さくとも 確かに 伝わって行く
私たちも ひとりからひとりへ
小さくとも 確かに 伝え行こう
2. 多くはないし 強くもないけれど
ひとりひとりに祝福があり
ひとりの信仰が ひとりを育て
ひとりずつ受け継いだ 神の恵み
重荷を負って 悩む人らに
ひとりひとりが心を砕き
ひとりの働きが ひとりを助け
ひとりずつ主に帰る 救いの歴史
キリストの愛は ひとりからひとりへ
小さくとも 確かに 伝わって行く
私たちも ひとりからひとりへ
小さくとも 確かに 伝え行こう
□ 作者より
1997年5月11日、伊予吉田教会は創立100周年を迎えました。教会員は実質1名の小さな教会です。その佐川七生さんから、自分が詞を書くから100周年記念の歌を作って欲しいと頼まれて作った歌です。でも届いた詞は長大な叙事詩で、オペラじゃないんだからと僕がうんと切りつめてしまいました。
愛媛県の南部にある北宇和郡吉田町(現在は合併で宇和島市の一部になりました)は、讃美歌「山路こえて」で有名な法華津峠から見下ろす海辺の街です。専任牧師を長く迎えたことのない小さな教会は、しかしながら一人から一人へと信仰を受け継いで百年の歴史を刻んできました。佐川さんの長大な詞の要点は結局、小さくても確かだったというこ
とになるでしょうか。
いま伊予吉田教会は、比較的若い男性信徒が加わって、佐川さんと2人で聖日の礼拝を守っています。「ひとり増えただけで何もかもが倍になる教会って、そうないわよね」と笑う佐川さんに、いつも励まされるのです。
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