- 詞/曲:池上信也 1993
1. とっても小さな わたくしに
とっても大きな み恵みを
神様は 与えてくださった
私は神様を 信じます
2. どんなに淋しい ときだって
どんなに苦しい ときだって
神様は 守ってくださった
私は神様を 信じます
□ 作者より
幼稚園のある教会にはじめて着任し、1年目は幼稚園児による「伝統的」な聖誕劇を黙って見せてもらった。歌は間延びしたものばかりで、幼稚園児には難解な文語の歌詞が多用されており、動作も粛々としていて、とても退屈であった。あとで職員に「やってて面白い?」と問うと、「聖誕劇とはこういう厳かなものなんでしょう?」。ははあ、そうだったのか。で、2年目からは面白くしようと、子どもたちが楽しく歌える歌をどんどん入れた。足りない部分は自分で作ってしまった。思えばそれが、勝手に讃美歌を作ってしまうという無謀なスタイルの始まりだった...。
この曲はルカ1:38の場面の、マリアの応答の歌である。色々探したが見つからず、自作することにした。台本ではこの前後にファンキーな曲が使われていたため、雰囲気を変えてバラードにしたものである。前半4小節はバッハの平均律1番ハ長調の出だし4小節とコード進行もテンポも合わせてあって(拝借した、とも言う)、自作の伴奏ではハープシコードの音色でそのままカブせている。(池上信也)
□ 歌い方のポイント
幼稚園児が歌うバラードである。オトナっぽい雰囲気を出してコドモが歌うのが面白い。劇中ではマリアのソロで使うことが多い。ソロが無理なときは同席している天使が一緒に歌う。オリジナルには1節と2節の間に4小節の間奏があり、天使がマリアの手を取って踊るのだが、これがまた可愛らしい。って自分で言うなよ。(池上信也)
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