HOME > SongBook08 > 1201 エマオのおまえ

  • 詞・曲:川上 盾 東神戸教会こども礼拝のみんな 2011

(くりかえし)
  エマオ エマオ こころがあつくなる
  エマオ エマオ あのひとにあえる

1.夕陽の道を 共に歩いて
  愛を説かれた あのひとと
  見えないけれど つながっている
  ぼくらはひとりじゃないよ
(くりかえし)

2.大きなしごとは できないけれど
  小さなことから コツコツと
  自分の力で 進んでゆこう
  ぼくらは無力じゃないよ
(くりかえし)

(さいごに)
  エマオ エマオ みんなにあえる
  エマオ エマオ おまえにあえる


□ 作者より
2011 年3 月11 日、生涯忘れられない日。東日本大震災、地震・津波による未曾有の被害、原発事故による目に見えない不安と恐怖。心が絞り上げられるような気持ちを抱きつつ被災地に思いを馳せました。そんな中、仙台では東北教区被災者支援センター「エマオ」が活動を始めました。絶望の暗闇の中で、それでも何とか見出した小さな灯し火をつなぐようにして、被災地の方々への支援を立ち上げていかれました。
4 月に入り、遅ればせながら友人の牧師と共にエマオのボランティアに参加しました。仙台の大学で学んでいた長男は寮で被災し、一時神戸に帰宅していましたが、やはり僕らと一緒にボランティアに出かけました。エマオには全国各地から、教会関係者である・なしを問わず大勢の若者・元若者たちが集まっていました。石巻市や仙台市若林区七郷地区でのワークに加わり、アリのように泥の掻き出しを手伝ってきました。七郷では「車でドーンと乗り付けるようなやり方は、被災者の心に土足で踏み込むことになるのではないか」との配慮から、行き帰りの道は自転車に乗って通うという方法が取られていました。自分の力でえっちらおっちらやって来るボランティアたちを、被災地の人々も「自転車の人たち」と呼んで、信頼を寄せてくれるようになりました。帰ってからのミーディングでは遅くまで話し合いが続き、みんなが口々に合
言葉のように「私たちは微力である。でも、無力ではない」という言葉をつぶやいていました。「いま、ここ」において、自分にできることを果たそうとする若者たちとの出会いに、心が熱くなりました。
神戸に帰ってきてから、エマオの働きに対してエールを送りたいと思い、東神戸教会の子どもたちと一緒に応援歌を作りました。子どもたちと一緒に歌ってビデオに収め、You Tube を通してエマオに届けました。弟子たちが復活のイエスと共に語り合い「心が熱くなった」体験と、支援センター・エマオで感じた暖かな思いを重ねて作った歌です。
エマオでの働きに使命を感じた息子は、その後大学を一年休学してエマオの常勤スタッフとなり、人間としての成長を与えてもらいました。重ねてエマオに感謝です。(川上 盾)

□ 歌い方のポイント
当初、2番の歌詞は「自転車こいで出かけてゆこう」でした。今回、「これさん」に応募するにあたり、それぞれの現場で歌っていただける広がりを持たせる意味で「自分の力で出かけてゆこう」と改訂しました。どちらの歌詞で歌っていただいても構いません。


●(サンプル音源は準備中です。しばらくお待ちください)