HOME > SongBook10 > 1401 祈りではないか

  • 詞:荒瀬牧彦
  • 曲:川上 盾 2013

1.かみさまの つくられた
  うつくしい この大地で
  いま 何が 起こっているのか
  浜通りの 人気ない街を
  さまよえる牛たち
  あなたの うめきは 祈りではないか

2.かみさまに いただいた
  めぐまれた この大地で
  いま 何が 起こっているのか
  緑ゆれる 飯舘の丘で
  倒れ伏す 馬たち
  あなたの 悲鳴は 祈りではないか

3.神さまに託された 
  大切なこの地球で
  いま 何を 守るべきなのか
  問われ 止まり 道を改めて
  歩き出す人たち
  あなたの 決意は 祈りではないか

□ 作者より
以前、両親が原町(現南相馬市)に住んでいたことがあり、その頃は東京から車で、まだ小さかったこどもたちを連れて度々遊びに行きました。国道6号で走り抜けた懐かしい浜通りの町々です。しかし今、人が暮らせなくなった町の通りに、飼う者を失った牛たちがさまよっている・・・。あまりに衝撃的な映像でした。よく遊びに行った山の中の美しい村、飯舘では、異常な死を遂げて草の上に横たわっている牧場の馬たち。森住卓氏のフォトレポートにことばを失いました。その姿はまさに被造物のうめき(ローマ8:22)であり、神様への悲鳴ではないか。貪欲に駆られてきた私たちは、いま根本的に生き方の方向転換を迫られています。悔い改めの祈りをもってこの詞を書きました。(荒瀬牧彦/作詞)

2013年8月末、『礼拝と音楽』誌の対談で、荒瀬牧彦さん(カンバーランド長老キリスト教会めぐみ教会牧師)とお会いしました。その時に荒瀬さんが「僕も賛美歌の詩を作ってるんですよ」と紹介してくれたのが「祈りではないか」です。福島原発事故被災地の状況を思いながら作った詩だということでした。すでに何人かの人が曲をつけていることはうかがっていましたが、僕も曲をつけたいという衝動に駆られ、9月に行なわれた「これさん」の合宿の期間中にひねり出したのがこのメロディです。夜通しメロディを口ずさみ、何度も改変を加え、合宿参加者のアドバイスも受けながら、合宿二日目の未明に完成しました。とても重い、でも大切な思いを込めた歌となりました。(川上盾/作曲)

□ 歌い方のポイント
ふるさとを追われて辛い、悲しい思いを抱いている人。ふるさとにとどまりながらも、いろんな心配の中で日々を過ごさざるを得ない人。そんな人たちのやるせない思いを表現しようと曲をつけました。「フクシマ」との関わりの中で生きている人のことを想いながら歌ってください。時に嘆き、時に怒りを込めて。時に決意を抱き、そして祈りを込めて。(川上盾)

●(サンプル音源は準備中です。しばらくお待ちください)