- ブラジルの賛美歌
- 訳詞:松本敏之 1999
1. 神の民 荒れ野の中
さ迷うとも 主に頼りて
神の民 携え行くは
砂ぼこりと 主の約束
主よ、私も今 あなたの民
恵みに立ち かたく生きる
2. 神の民 時には揺れ
時に迷い 時に沈み
神の民 泣きつつ祈り
不信仰の赦しを乞う
主よ、あなたの愛 信じ切れぬ
この私も 赦したまえ
3. 神の民 飢えた時に
主は天から パンを与え
神の民 喜びに満ち
高く歌う 感謝の歌
主よ、私も今 気づきました
あなたこそが 命の糧
4. 神の民 遥かに見る
あなたからの 約束の地
神の民 あなたの力
ほめ歌いつ その地を踏む
主よ、私も今 希望の地へ
日ごと日ごと 近づき行かん
□ 訳者より
作者不詳。カトリックの貧しい民衆によって、歌い継がれてきた歌で、解放の神学の母体となったキリスト教基礎共同体でも、よく歌われる。貧しく、苦しい自分たちの生活、そこでの信仰、迷い、希望を、出エジプトの民の姿と重ね合わせて、歌いあげる。解放の神学者レオナルド・ボフが、基礎共同体の現場を紹介したドキュメンタリービデオ『歌えフランシスコ』(音響映像759)では、貧しい人々が巡礼をしながら、この歌を歌っていた。1997年、ブラジル北東部史上最大となったダミアン神父の葬儀でも、サッカー場いっぱいに、この歌が響き渡った。またプロテスタントとカトリックでは「祈る」の用語が違うが、プロテスタント教会でも、そこだけ変えて歌われている(rezar を orar に)。
世界の賛美歌を集めた『Thuma Mina』にも収録されている(110番)
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