- 詞/曲:ムラカミ ヒロヤス 2002
1. わたしは小さなひとつの種 石の上に落ちた
恐らく弱いから 花が咲くこともないのでしょう
でもわたしは知った 石の硬さ そしてなぜそこに置かれたかを
すべてあなたと出会うための恵み 花が咲くほどの幸せ
2. わたしは小さなひとつの種 いばらの中に落ちた
恐らく弱いから 実を結ぶこともないのでしょう
でもわたしは知った とげの痛さ そしてなぜそこに置かれたかを
すべてわたしと出会うための恵み 実を結ぶほどの幸せ
すべてあなたと出会うための恵み 花が咲くほどの幸せ
□ 作者より
誰でも弱さを持っていますが、弱い自分を恥ずかしがらずに出すことは案外難しいものです。そしてどこか、“弱い”よりも“強い”ことのほうが良いように思われたり、それぞれに“花を咲かせること”が大事みたいに言われたりする中で、知らない内に自分でもそのように思ってしまって、“弱い自分”“できない自分”を自分自身で責めたりすることもあります。自分にとって「良いもの」と思えるものの中に、神さまからの恵みを見つけることは簡単ですが、「良くないもの」と思えるものの中にはその恵みはないのでしょうか。そんな思いから作られた歌です。(ムラカミヒロヤス)
□ 歌い方のポイント
歌う早さはその時その時の雰囲気に合わせて自由でいいですが、なるべく一つの言葉が途中で切れないように、言葉を大切にできる早さで歌って欲しいです。息継ぎの難しいところは、どうしても言葉を切ってしてしまいがちになるので気をつけましょう。特に「そして~置かれたかを」までを一気に歌うのがしんどい人は、「そこに」の後でちょっとだけ息を吸う(カンニング・ブレスをする)と楽になると思います。
それから、「恵み」の後で少しテンポが緩み、また同じ早さに戻って「花が咲くほどの(実を結ぶほどの)」へ行くところは、タイミングが難しいですが、一緒に歌っている人達の鼓動を感じながら、呼吸を合わせてみてください。そして、最後の「幸せ」は「しあーわーせ」と歌うよりも、「しあ・わ・せ」と柔らかく弾むように歌うと、この言葉が歌の中で言いたい本当の意味をより深く感じられるようになると思います。(ムラカミヒロヤス)
●サンプル音源のダウンロードはこちら
(右クリックして「対象をファイルに保存」を選択してダウンロードしてから再生ください)