- 詞:川畑聖司 2009
- 曲:牛嶋敦子 2009
1.黒いコートに その身をつつみ
静かにでていく ベツレヘム
ロバの背中に 静かに眠る
マリアとイエスを 見つめると
ああ、なぜか涙が 涙がうかぶ
2.心はずませ これからのこと
語り明かした ガリラヤ湖
まだこの時は 運命(さだめ)知らずに
若いマリアを 見つめると
ああ、瞳にうつる 赤い夕焼け
3.子供ができたと 告げられた夜
ひとりたたずむ 闇の中
ひそかに思う 別れのことば
マリヤをひとり 見つめると
ああ、ベツレヘムに 星が流れる
4.年月たって イエスも死んで
マリヤとふたり ナザレ村
静かな日々に 思い出すのは
不思議な夜の あの物語
ああ、今日も夜空に 星が輝く
□ 作者より
聖書には登場シーンがほとんどない、マリアの夫ヨセフ。もし2000年前にツイッターがあれば、きっとこんなつぶやきをしたのでは・・・
「何で俺が…。俺にはどうしても理解できない。
俺がいったい何をしたって言うんだ。
神の子だと、なんなんだそれは。
結婚して平凡に暮らそうと思ってたら、よりによって結婚の前に子どもが、だと!
で、誰なんだ、本当の父親は。
いくらマリアに聞いても「神様が」とか「天使が」とかしか言わん!
しかも、今度はエジプトへ行けだと?
俺は一体どうすればいいんだ。俺は…」
(こんなつぶやきをしたあと、パソコンの画面をパタンと閉じて馬小屋から出ると、着ていたマントをひるがえし、吸いかけのタバコを投げ捨て「チッ」と小さくつぶやく、こんなヨセフが目に浮かびます)(川畑聖司)
□ 歌い方のポイント
バックで流れるリズムパターンの1つとして、ズンチャカチャッチャ、ズンチャ(ッ)、ズンチャ(ッ) (ズンとチャ(ッ)が♪、チャカは ea z) という感じもよいでしょう。
ロバを引いているヨセフ。街道を歩いている感じです。情感をこめてヨセフの理不尽さを歌いあげてください。懐かしの昭和歌謡、ナツメロのノリで男節を歌いこまれるとよりひきたつでしょう。(牛嶋敦子)
●(サンプル音源は準備中です。しばらくお待ちください)