- 詞:川畑聖司 2010
- 曲:牛嶋敦子 2010
1. 浜辺を一人 歩くとき
荒野で一人 祈るとき
涙がほほを 伝うのさ
こんな運命(さだめ)に 誰がした
わたしはイエス 神の御子
2. 昔のことを 思うとき
家族のことを 思うとき
悲しい過去を 思い出す
何の因果で 馬小屋か
わたしは神の 御子なのに
3. 立派な宮で 生活し
何の不自由 なく育つ
そんな暮らしに 憧れた
こんなはずでは ないはずさ
貧乏神の 御子なのか
4. ある日悪魔が やってきた
神の子ならば 飛び降りろ
いくらおれでも できないさ
神の力は 魔法じゃない
神様だけに 祈るのさ
5. あの日をさかいに 目覚めたさ
自分に宿る この使命
恐れるものは 何もない
十字架めざし まっしぐら
わたしはイエス 神の御子
□ 作者より
青年時代のイエスは聖書には登場しません。いったい何を考え、何を感じたのか。不思議な降誕の話を父母からきっと聞かされたに違いない、と思うのですが、それを聞いて何を感じたのか。公生涯への一歩を踏み出すためには、きっと大きな迷い、不安、葛藤があったに違いないと想像するのですが…。
「生まれてから30年。
母マリアは機会のあるごとに不思議な夜の出来事を話しかけてくる。
だが、それがなんなんだ。
神の子といわれても、かっこいい奇跡ひとつ起こせない。
大体、神の子なんて信じろというほうが無理だ。
そら、本当に神の子ならばかっこいいけど…。
年老いた母は、昔の生まれたときの話ばっかり。
日々の暮らしだけでも大変なのに、
そんな現実味のない話ばかり聞かされても。
この前はとうとう思わず言ってしまった。
『婦人よ、あなたはわたしと何のかかわりがあるのです』
ああ…」
(川畑聖司)
□ 歌い方のポイント
砂浜を歩いているイエス。1歩、1歩、歩くスピードは決して早くなく…。そしてぼそっぼそっとでてくるホンネ。そんな感じをイメージしてください。(牛嶋敦子)
●(サンプル音源は準備中です。しばらくお待ちください)