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  • 原案:A. G. ボヤジュ/石川逸子
  • 詞/曲:川上 盾 2007

1.近くの出来事に ひとはこころ痛め 
  やさしさ携えて 近寄ってゆく
  遠くの出来事に 思いは広がらず
  ニュースのひとコマで 流れ去ってゆく

  愛するこころ 裏切るのは 
  憎しみ抱くことじゃなく
  それはわたしの 無関心

  世界を変えるほどの 力はないけれど
  世界の出来事を 見つめ続けたい

2.遠くの出来事に 人は怒り覚え
  正義をふりかざし 理想を語る
  近くの出来事に なぜか口をつぐみ
  見て見ぬふりをして 通り過ぎてゆく
 
  「正しい」言葉 語ることを
  みんなに誇るのではなく
  共に悩んで 歩みたい

  誰かを救えるほど 立派じゃないけれど
  誰かの悲しみを 分かち合いたい



□ 作者より
マザー・テレサが語った「『愛』の反対語は『憎しみ』ではありません。『愛』の反対語は『無関心』です。」という言葉からヒントを得て作った歌です。(原案者のA.G.ボヤジュはマザーテレサの本名「アグネス・ゴンジャ・ボヤジュ」です。)また、石川逸子さんの『子どもと戦争』という詩集に、マザーテレサとはまったく異なる視点から問いかける「風」という詩があり、これにもヒントを与えられ、2節が生まれました。1節と2節とでは「真逆」のメッセージを持つ歌ですが、どちらも大切な視点だと思います。ふたつ合わせてひとつのメッセージ。僕がよく礼拝メッセージでも使う手法です。(川上盾)

□ 歌い方のポイント
1小節目・5小節目は音がとぶので「歌いにくい」と感じられるかも知れませんが、問いかけを発する部分でありその効果をねらって作曲したので、「問いかけるように」歌って下さい。ただし、あまり詰問調にならないようにね(笑)。
展開を広げるBメロ(「愛する心、裏切るのは...」「立派な言葉語ることを...」の部分)で少し気持ちを変えて前向きに歌い、再びAメロに戻るところは、静かな決意を込めて歌いましょう。(川上盾)


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