HOME > SongBook06 > 1007あぁ嬉しい、次どうぞ

  • 詞:これさんメンバーズ 2009
  • 曲:平良愛香 2009

1. 隣りの人が言いました 「神さま僕らを愛してる」
 「本当かい?」「本当だよ」
(くりかえし)ああ嬉しい 次どうぞ

青森の人が言いました 「神さま おらんで愛してる」「そんだべか?」「そんだべよ」

新潟の人が言いました 「神さま おれたち愛しなる」「ほんとらかね?」「ほんとらて」

群馬の人が言いました 「神さま おれらを愛してんさ」「そうなんかい?」「そうなんさ」

名古屋の人が言いました「神さん おれらを愛しとりゃーす」「ほおか?」「ほうだでかんわ」

京都の人が言いました 「神さん うちらを愛したはるし」「ほんま?」「ほんまやし」

大阪の人が言いました 「神さん わてらを愛したはる」「ほんまかいな?」「ほんまやて」

姫路の人が言いました 「神さま わたしらを愛しとってよ」「ほんまかいや?」「ほんまやって」

岡山の人が言いました 「神さま わたしら愛しちょるんよ」「ほんまかのう?」「ほんまやけぇ」

松江の人が言いました 「神さま わたしらを愛しとる」「そげかね?」「そげだよ」

広島の人が言いました 「神さま わしらを愛しよる」「ほうの?」「ほうじゃ」

愛媛の人が言いました 「神さま わたしら愛しなさる」「ほんとのが?」「そうのがよ」

博多の人が言いました 「神さま うちらを愛しよう」「ほんなごつ?」「ほんとったい」

鹿児島の人が言いました「神さま おいたち愛しちょっ」「まこてや?」「じゃっどじゃっど」

終. ウチナーの人が言いました
  「神さま わったぬうむかきとーん」「やみせーみ?」「ふんとぅやいびん」
  ああ嬉しい 次どうぞ



□ 作者より
欧米の賛美歌がほとんどだった日本で、アジアやアフリカの賛美歌が現地語を交えて歌われるようになり、そのことを嬉しく思いつつも、「日本にもさまざまな現地語があるのになあ」と思っていました。そんなさなか、NHK朝の連続テレビ小説『だんだん』で聞いた松江の言葉の美しさにノックアウト。外国の言葉だけでなく、日本にもこんなにいろんな現地語が生きているのだ、日本といっても「標準」があるのではなく、多様性があるのだ、そんなことを豊かさとして感じられる賛美歌がほしいと思ってこの曲を考えました。
これさんネットのメーリングリストで松江弁や群馬弁の歌詞を載せ、「みなさんの地域ではどんな言葉になりますか」と歌詞を募ったところ、各地のメンバーから歌詞が殺到! あっという間に20を超えました。(今回載せたほかに、津軽、会津、茨城、芦屋、神戸、愛媛西条、小倉などなどバラエティーに富んでます。)
ここには紙面の都合で一部しか載っていませんが、全部欲しい方はこれさんネットにお問い合わせください。あたらしい各地の歌詞もどんどん作って歌ってもらえると嬉しいです。
(平良愛香)

□ 歌い方のポイント
楽譜のまま通して歌ってもかまいませんが、全節は歌わない場合や、順番を替えたい場合は最初にコーラー(コールする人)を決めておき、みんなで1節を歌った後、間奏の間に「次は群馬!」というふうにコーラーが地名をコールして(叫んで)次に歌う節を指示することができます。また、輪になって歌うときなどはコーラーを決めず、2節以降からは順番で好きな節を選ぶこともできます。間奏の間に「次は○○!」とコールできなくても、「○○の人が言いました」だけを独唱してもらい、そのあとをみんなで歌うということができます。ゲーム性を持たせたければ、その節を歌い終わる前に次の人を指名(肩を叩くなど)すると面白いかもしれません。
なお、最後のウチナーグチ(沖縄の言葉)の部分は間奏から琉球旋法にしてあるため、間奏に入る前に、早めに指示してもらう必要があります。伴奏者がいる場合は、前もって「鹿児島の次は沖縄」とか、「この人がコールしたら、その次はみんなで沖縄」というふうに打ち合わせておくといいでしょう。
また楽譜に付けてあるコードは、第3音を抜いて伴奏したほうが曲調によく合います。
(平良愛香)


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