HOME > SongBook10 > 1411 この子どもたちが未来を信じ

  • 詞/曲:松本あかね 2012

1.このこどもたちが 未来を信じ
 つらい世の中も  希望にみちて
 生きるべきいのち 生きていくため
 主よ、守りたまえ、
 平和を、平和を

2.戦いあらそい  ここにかしこに
 地をとどろかして 燃えさかるとき
 子らは泣き叫ぶ  血を流しつつ
 主よ、とどめたまえ、
 いくさを、いくさを

3.「つるぎを打ちかえ すきをばつくれ
 大川のように 正義を流せ」
 神のみことばは 世界にひびく
 主よ、教えたまえ、
 みむねを、みむねを

4.このこどもたちの 未来を守り
 生きるべきいのち 共に生かされ
 平和をよろこぶ  世界をのぞむ
 主よ、祝したまえ、
 大地を、大地を


□ 作者より
『讃美歌21』が発刊される前段階として、『改訂讃美歌試用版』が出版されました。その中に、曲がついておらず歌詞だけのものがいくつかありました。そのひとつが『この子どもたちが未来を信じ』です。「これは曲をつけてもいいということだな!?」と受けとめ、頭をひねりました。以前から「外国民謡の賛美歌はあるのに、なぜ日本民謡の賛美歌はないのだろう?」という思いを持っていたので、日本民謡のメロディを次々あてはめてみました。すると富山県民謡の「コキリコ節」がピッタリとはまりました。「これはいい!」。喜び勇んで楽譜に起こし、教団出版局に「こんな曲をつけてみました!」と送りました。出版局からは「確かに受け取りました。」という連絡が来ただけで、あとは何の反応もありませんでした。翌年発行された『讃美歌21』を見ると、あの歌詞に別のメロディがつけられたものが掲載されていました(讃美歌21-371。コキリコ節とは違う、三拍子のとても明るい曲です)。今思うに、私が楽譜を送った時には、もうすでに別の方の曲が決定していたのだろうと思います。でも「せっかく作ったのだから歌わせてもらおう」と、自分の教会の平和主日礼拝などで歌ってきました。曲調は決して明るくはないのですが、歌詞のメッセージとあいまって歌っていて胸に迫るのを感じることがあります。
ところで、どうして賛美歌に日本民謡のものが少ないのか(琉球賛美歌は例外)。これについては以前、「民謡の持っている情緒性に引きずられてしまうから」という意見を聞いたことがあります。なるほど、「宴会の席っぽくなるのを嫌う」ということでしょうか。その可能性は多分にありますね。でも我が国の風土が育んだ豊かな調べもたくさんあるはず。いろいろチャレンジしていってもいいのではないでしょうか。(川上盾)

□ 歌い方のポイント
オルガン伴奏で歌うのもいいですが、ギター・三線・タイコ、それに「ささら」を鳴らし
て歌った時は雰囲気十分でした。ちなみに「コキリコ」とは竹製の打楽器のことだそうで
す。(川上盾)



●(サンプル音源は準備中です。しばらくお待ちください)